ビーイング系女性三大〇〇

 今回は、ビーイング系の女性三大○○を決めようという緩い企画である。


三大美人

 まず、ビーイング系三大美人と言えば…
 3人中2人はあまり反論もないと思うが、坂井泉水と宇徳敬子である。
 彼女たちは、当時B級芸能事務所であったスターダストプロモーションの出身で、1990年の8月頃にビーイングがスタジオバードマンで行ったB.B.クィーンズのコーラスのオーディションで採用された。厳密には坂井泉水はこのオーディションでは落選しているので、ビーイングに入った時期には宇徳敬子と少し時間差があると思われる。歌手活動以前には、モデルとしての活動が主であったようである。後に、ビーイング傘下の事務所に移籍している。

坂井泉水

坂井泉水の画像

 言わずもがな、その美貌は日本の音楽史上No.1クラスである。ビーイングファンだから贔屓目で見てしまう部分も大きいが、日本のアーティストで一番のルックスを誇るのは、男ならB'zの稲葉浩志、女ならZARDの坂井泉水だろう。
 ちなみに、稲葉浩志と坂井泉水と言えば、この動画のように二人が付き合っているというようなしょうもない噂も流れたり…。(このラジオは94年の放送。)
 化粧や髪型、服装というのは、時代によって流行り廃りが変化するので、良くも悪くも化粧や髪型、服装で古くささを感じてしまう。バブル期の肩パットや、90年代の女性のカールをかけた薄い前髪は、その典型的な例である。しかし、坂井泉水は流行に乗っかった化粧や髪型、服装をしなかったため、今見ても全く古臭さを感じない。髪を無造作に後ろでくくるだけであんなに美しい人は他に類を見ない。


宇徳敬子

宇徳敬子の画像

 宇徳敬子も正統派の美人。長戸大幸は、坂井泉水や宇徳敬子のようなナチュラル系の美人を好むと巷ではよく言われているが、単純に素材の良い子が好きなのだろう。90年のデビュー以来ずっと長かった髪を94年にバッサリ切って、ショートカットにしているが、どちらであっても美人である。坂井泉水に比べると時代を感じるものの、特にソロになってからは、それほどそのルックスに時代性が強いわけではない。

あともう1人は…?

 残る1人は誰になるだろうか。候補としては、MANISHの二人(ボーカル:高橋美鈴、キーボード:西本麻里)、PAMELAHのボーカルである水原由貴、小松未歩、倉木麻衣あたりであろうか?
 MANISHの二人もスターダストプロモーションの出身、その他はビーイングの独自ルートであるが、小松未歩なんかはもともと長戸氏の社長秘書として面接に来たものの、秘書としては不採用だったが、作家・歌手として採用されたという驚きの経緯の持ち主である。 坂井泉水の場合もそうだが、つくづく長戸氏の鶴の一声の大きい会社だなぁという印象を受ける。それがビーイングの成功の鍵でもあり、衰退の要因でもあるのだが…。大黒摩季や川島だりあも世間一般には美人の類だろうが、残念ながら、さすがにスターダスト組などの前には霞んでしまう…。


女性三大作詞家~売上編~

 ビーイングの女性三大作詞家と言えば、誰になるのだろうか。女性作詞家によるビーイング系シングルの売上トップ25を表にまとめた。

 ※画面幅が狭い場合、左右にスクロールできます。

女性作詞家シングル売上ランキングTOP25
順位 アーティスト 曲名 作詞 売上(万枚)
1位 ZARD 負けないで 坂井泉水 164.5
2位 B.B.クィーンズ おどるポンポコリン さくらももこ 164.4
3位 ZARD 揺れる想い 坂井泉水 139.6
4位 大黒摩季 ら・ら・ら 大黒摩季 133.9
5位 倉木麻衣 Love, Day After Tomorrow 倉木麻衣 138.5
6位 大黒摩季 あなただけ見つめてる 大黒摩季 123.6
7位 FIELD OF VIEW 突然 坂井泉水 122.4
8位 大黒摩季 DA・KA・RA 大黒摩季 105.5
9位 DEEN 瞳そらさないで 坂井泉水 103.8
10位 ZARD マイ フレンド 坂井泉水 100.1
11位 酒井法子 碧いうさぎ 牧穂エミ 99.7
12位 大黒摩季 夏が来る 大黒摩季 97.1
13位 倉木麻衣 Secret of my heart 倉木麻衣 96.9
14位 倉木麻衣 Stay by my side 倉木麻衣 92.2
15位 FIELD OF VIEW 君がいたから 坂井泉水 89.8
16位 ZARD この愛に泳ぎ疲れても 坂井泉水 88.7
17位 ZARD きっと忘れない 坂井泉水 87.2
18位 大黒摩季 いちばん近くにいてね 大黒摩季 86.7
19位 ZARD もう少し あと少し… 坂井泉水 84.4
20位 大黒摩季 チョット 大黒摩季 84.0
21位 大黒摩季 熱くなれ 大黒摩季 83.4
22位 ZARD 君がいない 坂井泉水 80.2
23位 大黒摩季 永遠の夢に向かって 大黒摩季 79.4
24位 ZARD こんなにそばに居るのに 坂井泉水 78.8
25位 ZARD 心を開いて 坂井泉水 74.7


 ランキング入りした曲数をプロットしたものが次のグラフになる。

 売上順に並べてみると、坂井泉水12作、大黒摩季8作で、この二人が突出した結果となった。他には、倉木麻衣が3作ということで、売上という面では、坂井泉水、大黒摩季、倉木麻衣が三大作詞家ということになるのだろうが、実質的には坂井泉水・大黒摩季の2強である。というわけで、二大作詞家しか決まらないという結論に…

 単純な売上ではなく、ビーイングへの貢献度という意味合いでは、80年代にTUBEに数多くの名曲を提供していた亜蘭知子が入るだろう。CDバブルの前なので、売上の面では90年代には見劣りするが、80年代の基準で言えば、ヒットを連発していた。


女性三大作詞家~提供曲編~

 ”提供曲”という観点で見てみると、また違った側面が見えてくる。 坂井泉水、大黒摩季は比較的売上の多い曲が多い一方で、提供曲の数では、亜蘭知子、川島だりあ、牧穂エミ、小田佳奈子などが大量に作詞提供していた。
 まず、提供曲の売上トップ20を表にまとめてみた。

女性作詞家提供曲売上ランキング
順位 アーティスト 曲名 作詞 売上(万枚)
1位 B.B.クィーンズ おどるポンポコリン さくらももこ 164.4
2位 FIELD OF VIEW 突然 坂井泉水 122.4
3位 DEEN 瞳そらさないで 坂井泉水 103.8
4位 酒井法子 碧いうさぎ 牧穂エミ 99.7
5位 FIELD OF VIEW 君がいたから 坂井泉水 89.8
6位 DEEN 翼を広げて 坂井泉水 57.1
7位 DEEN 永遠をあずけてくれ 川島だりあ 56.6
8位 FIELD OF VIEW DAN DAN 心魅かれてく 坂井泉水 52.8
9位 DEEN Teenage Dream 坂井泉水 51.5
10位 DEEN Memories 井上留美子 45.2
11位 MANISH 煌めく瞬間に捕われて 川島だりあ 44.8
12位 FIELD OF VIEW Last Good-bye 坂井泉水 39.7
13位 TUBE シーズン・イン・ザ・サン 亜蘭知子 34.5
14位 Wink 咲き誇れ愛しさよ 大黒摩季 33.7
15位 TWINZER OH SHINY DAYS 小田佳奈子 24.3
16位 TUBE サマードリーム 亜蘭知子 24.2
17位 WANDS 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう 小松未歩 21.3
18位 TUBE Beach Time 亜蘭知子 17.7
19位 DEEN 君がいない夏 小松未歩 13.9
20位 PAMELAH LOOKING FOR THE TRUTH 黒澤摩璃子 13.3



 提供曲のシングル売上だけに絞ると、先程とはまた違った結果となった。坂井泉水が上位20作中7作と突出しており、それ以外では、亜蘭知子が3作と続くが、かなり分散しているため、どんぐりの背比べ状態である。よって、三大提供作詞家~売上編~も決まらないという結論に達してしまった…。

 では、提供曲”数”で三大作詞家を決めてみよう。正直言って、あまりにも提供作品が多すぎて、全てを把握するのは困難を極めるので、おおざっぱに主要なアーティストの作品を調べて、だいたいのランク付けをしてみる。


 筆者による”不十分な”調査では、上記のような結果になったが、3位以下は抜け漏れで順位が変動する可能性が高いのであくまで参考程度に見て頂きたい。小田佳奈子の提供数が圧倒的に多く、ほぼ2位の亜蘭知子にダブルスコアの差をつけていた。


ZAIN3人娘

 女性三大○○とは少し異なるのだが、ZAIN3人娘というのをご存知だろうか。 の3人である。
 彼女たちは、いずれもビーイングブーム下の1993年にデビューし、シングル2作、アルバム1作(柳原愛子のみシングル3作)をリリースした後、事実上活動停止した。いずれも ZAIN RECORDS からのリリースであったことと境遇が似ていたことから、ZAIN3人娘と呼ばれることがある。あまり売れなかったためか、3人とも改名を経験している。

 しかし、森下由実子、中原薫がスターダストプロモーションの所属で、ソロデビュー以前から歌手活動していたのに対し、柳原愛子は長戸大幸の弟長戸秀介が代表を務めるレイズイン(Rey's-in)の所属で、ソロデビュー以前の活動は確認されていないなどの若干の違いはあった。


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